葡萄通信 00/02/16

境川農場の剪定作業も2日前に終了し、甲府上阿原第一農場のマスカット・ベリーAの剪定作業も今日終了しました。

植えつけ2年目、3年目の若い樹ですが、今年は少し収穫できそうです。成園になれば、4000Kgから6000Kgの収穫が見込まれますが今年は、たぶん100Kgぐらいでしょうか。

この時期は、収穫量より健康にすくすくと育つことを目標に管理します。樹の骨格をしっかりと作ることが、その後の安定栽培につながるからです。枝の伸び方も樹の勢いもそれぞれで、その個性に合せて剪定の強弱を変えて行きます。根と芽のバランスを整えることが重要なのです。

もうすぐ春なのに、乾燥した寒い日が続いています。

 


葡萄通信 00/01/29

境川農場での短梢剪定が始まりました。主幹を直線的に伸ばして行くので、一文字剪定と呼ばれます。

枝をさっぱりと切ってしまうので、剪定をした実感が伝わりやすいですね。それ程難しくないのですが、きめこまかい配慮をしながら樹全体のバランスを考えているので、とても人任せにする気にはなれません。

昨年に比べ全体の状態は良くなっていますが、やや、枝が柔らかいような印象を受けます。特に問題になると言うわけではありませんが、ちょっとした違いを感じながら観察を続けることで、結果は大きく違ってしまうようです。

 


葡萄通信 00/01/20

甲府上阿原第一農場のデラウエアのメリット処理です。スポンジローラーに薬液(窒素)を染み込ませ、枝に塗布します。

芽の揃いを良くし、3日ほど早く芽が出るようになります。ここは、早場地帯なのでより特色を出すための重要な作業です。

処理後3日間降雨がない日を選ぶのですが、天候が安定せず、予定より一週間遅れてしまいました。4月上旬の遅霜の心配もあるので、ホース栽培(枝にビニールホースを通して促成させる栽培)は、しません。

今年は、1月上旬まで乾燥が続いていたのと、枝の状態からこの時期の処理が最適だと思います。

 


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