葡萄通信 02/06/27

甲府上阿原第一農場は、梅雨時ということもあり、
平均40センチほどに草丈も伸びたので、乗用モアで草刈をしました。

よく草生栽培は、手が掛かると言われますが、私は、そう思いません。

「雑草に生息するアブラムシやダニなどのため、農薬散布の回数が
増えたり、ブドウと肥料の競合が起きるから好ましくない。」
などの意見を耳にしますが、その程度の見識と技術しかないのでしょう。

私は、ウイードコントロールと農場内循環という独自理論から、草生栽培に
取り組んできたので、この方法がベストであると断言できます。

低コストで、環境に優しく持続できる農業、
特に果樹栽培では、草と友達になることから始まります。

 


 

葡萄通信 02/05/27

房作りの前。大きな房です。 房作り後。3cmに切り詰めます。

境川農場のピオーネの作業は、誘引(ゆういん、枝をしばる。)と房作りです。
房作りは、開花前から、満開時までにするので、時間的なゆとりがなく、
栽培管理上の大きな山になります。

甲府上阿原第一農場のデラウエアのジベレリン処理、
甲府上阿原第二農場のピオーネの誘引と房作り、
甲府上阿原第一農場のベリーAの誘引、房作りと
順次作業をしてきました。

今年は、春先から生育が早く、開花時の生育差があまりないので、作業が集中する可能性
も心配されましたが、無事に乗り越えられそうです。


同じ品種でも、短梢剪定栽培と長梢剪定栽培を組み合わせたり、標高差、
休眠打破技術を利用することで、作業の山を低くするようにしています。

気を抜くと、仕事に飲まれそうになるので、早目の作業を心掛けるのですが、
病虫害やかん水、草の管理などの作業もがあるので、
精神的、肉体的に大きな負担がかかります。

たとえば、今日が何日で、何曜日かさえ忘れることもあります。
雨の日は、雨除け施設での作業なので、当分の間、休みはありません。
4月21日以来、休みなしで、労働時間は、一日10時間から12時間ぐらいです。

本当に好きでなければ、ブドウ作りは出来ませんね。


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