葡萄通信99/7/19

梅雨後半の長雨で、多少、病虫害の発生が見られましたが、甲府農場のデラウエア収穫が始まる前に、予定通りの作業が終わりました。

収穫まで袋をかけたままなので、葉色や枝のを観察しながら、たまには、袋の中のブドウの状態を確認します。今年の収穫に向けての作業から、来年のための作業が同時に進みます。毎年状態が良くなってきているので、楽しみです。

袋をかけるのは、虫や鳥からブドウを守るためですが、カラスに狙われたら、釣り糸や網で防ぐしかありません。

学生時代、テストの結果を待っていたのと同じ心境です。期待と不安があるからこそ進歩があるようです。


葡萄通信99/6/20

19日にピオーネの2回目のジベレリン処理(粒を肥大させるため)を済ませ、雨よけ施設の下で摘粒(形の良い房方にするために、平均30粒ぐらいにする)を続けます。

ブドウに雨があたると美味しくなった頃腐り始める(晩腐病、灰色カビ病などのため)その予防に、1日でも早く摘粒をし、1房ごとカサ紙や袋をかけるのですが、ここではその心配がないので、あせらずに作業が出来ます。

天気のいい日は、甲府農場での作業を優先しながら、7月中旬のデラウエアの収穫まで、計画的に栽培管理を行います。

この1ヶ月余りのブドウの生命力には、驚かされます。日々成長していく姿に圧倒されそうです。


葡萄通信99/5/25

5月23日から境川農場での作業が本格的に始まりました。甲府農場との生育さが5日ぐらいに縮まりました。ライ麦の2回目の刈り取りは、19日に終わりましたが、新梢(今年芽生えた枝)を棚の針金に縛る作業(誘引)、余分な新梢を制限する作業(芽かき)、房の数を制限し、房を切り詰める作業(房作り)など重要な作業が次から次と続きます。

また、ピオーネなどは一回目のジベレリン処理(植物成長ホルモンの濃度を高めることにより種無し化を進める。)をします。早めに約3.5cmに房を切り詰めることにより、種無し化を促進するために忙しい毎日が続きます。

病虫害の発生にも気をつけなければならず、細心の管理が必要な時期です。


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